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モロッコのマラケシュで滞在した宿では、到着したときも、
それから毎日、部屋に戻ったときも、夕食の後も、
テ・ア・ラ・マントを淹れてくれた。
フランス語でテ・ア・ラ・マント。ミントティーのことだ。
高い位置からグラスに細く注ぎ入れる。
ミントの香りが立つ。
角砂糖を入れて飲むのが主流とあらば、
ふだん、コーヒー紅茶を甘くしない習慣のわたしでも、
土地の流儀を試す。
テ・ア・ラ・マントを甘くする理由は……
滞在後、間もなく、
砂糖なしのテ・ア・ラ・マントは考えられなくなっていた。
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